街角の風景も,変わる。
quote:生物学者のブルース・リプトン氏は,自身の本を売る方法を探して1年を浪費していたが,アマゾン・コムを当てにする小さな出版社によって,半年で4万2千冊を売ることができた。陳列棚のスペースに限りがないことを特徴とするシアトルのアマゾン・コムは,ほかの無数の作者や小さい出版社の助けとなっている。実際の書店と比べると,アマゾン・コムはかなり少ない数の本を出版社に注文し,それを滅多に返却しない。アマゾン・コムが売れずに返却する本は10%未満だと云われる。
米国のアマゾン・コムと日本のアマゾン.co.jpにどのような違いがあるか,はわからないが,アマゾン.co.jpの話をしてしまうと,個人的には生活に根付いているなぁと思う。以前は街中の本屋やCD/DVD屋に足を運ぶことは普通だったが,よくよく考えると最近そのようなことをした記憶がない。逆に,なぜ街中に本屋やCD/DVD屋なんかが存在しているのかがよくわからない。そんなのを利用している人がいる理由も理解できない。
きょうのThe Registerの記事が,英国の地元の店はオンラインでものを売ることができていないことで15億ポンド(約3000億円)の損をしている,と云う調査結果があると報じている。この世論調査では人々が地元の店で買いたいという感情を持っていることもわかるが,でもそれには買いに行く時間が必要となることを述べている。アマゾンの一極体制になることは好ましくないが,現状ではそれがもっとも確かな仕組みであることは否定できない。10年後,30年後,街中に残っている店では,いったいなにを売っているのだろうか?(やっぱり食べ物屋だけなのかなぁ)
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